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文献詳細

雑誌文献

臨床検査56巻9号

2012年09月発行

文献概要

シリーズ-標準化の国際動向,日本の動き・9

日本医師会の動向

著者: 高木康12

所属機関: 1昭和大学医学部 2日本医師会臨床検査精度管理検討委員会

ページ範囲:P.1018 - P.1019

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1.はじめに

 臨床検査における精度管理には,内部精度管理(internal quality control;IQC)と外部精度管理(external quality control;EQC)がある.内部精度管理は,精緻な検査データ,時系列での互換性を保証するために行われるが,時に系統的誤差の把握ができずに“真値”からのずれを見逃す可能性がある.また,“真値”が実証できない場合に,他施設とのデータの互換性,全国レベルでのデータの一致性を確保するために,精度管理調査〔いわゆる“サーベイ”,external quality survey;EQS,主として欧州では外部精度管理評価(external quality assessment;EQA)〕による外部精度管理が行われる.これには数施設で行う最も単純・簡易なクロス・チェックから,参加施設数が3,000を超える大規模調査まで様々である.

 本稿では,わが国最大級の大規模調査である日本医師会臨床検査精度管理調査(以下,日本医師会精度管理調査)について解説する.

参考文献

1) 日本医師会:臨床検査精度管理調査結果報告書,日本医師会
2) 河合忠,河野均也,菅野剛史:日本医師会臨床検査精度管理調査を中心に.臨病理 53:524-530,2005
3) 高木康:日本医師会精度管理調査の現状と問題点.臨病理 53:540-546,2005
4) 巽典之:臨床検査外部精度管理調査における地方と日本医師会の機能相補.日医師会誌 136:1809-1816,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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