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今月の特集1 前立腺癌マーカー
扉
著者: 伊藤喜久
所属機関:
ページ範囲:P.1437 - P.1437
文献購入ページに移動 前立腺癌は欧米においては男性悪性腫瘍の死亡率の1位を占め,わが国でも急速増加の一途をたどっています.過去50年,より良いマーカーの研究開発と淘汰選択の歴史のなかから久留米大学の原 三郎教授により発見されたγ-Sm(γ-seminoprotein)/PSA(prostate specific antigen)が臨床利用の底流をなしてきました.いかにして特異度と感度を高めgolden standardである病理診断に迫れるか,進行性で予後不良のケースがどこまで予知可能か,早期発見,予防,治療に向けての挑戦が続けられています.
近年PSAのプレ蛋白の研究が進められ,超高感度の核酸検査PCA3(prostate cancer gene 3)検査の登場,既存のマーカーの測定意義の見直しが行われるなど前立腺癌の検査を取り巻く環境が大きく変わってきました.この機会を捉え,最近の前立腺癌の診療,検査の進歩をレビューしていただき未来への流れを読み解くことにしました.
近年PSAのプレ蛋白の研究が進められ,超高感度の核酸検査PCA3(prostate cancer gene 3)検査の登場,既存のマーカーの測定意義の見直しが行われるなど前立腺癌の検査を取り巻く環境が大きく変わってきました.この機会を捉え,最近の前立腺癌の診療,検査の進歩をレビューしていただき未来への流れを読み解くことにしました.
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