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今月の特集1 実践EBLM―検査値を活かす
EBLMの実践に必要な統計
著者: 市原清志1
所属機関: 1山口大学大学院医学系研究科保健学系学域生体情報検査学
ページ範囲:P.479 - P.494
文献購入ページに移動■EBLMに必要なエビデンスは,主に検査の診断的評価や変動要因に関するものであり,観察研究(患者対象研究や実地調査)により導かれる.
■観察研究は,交絡現象や交互現象などのバイアスの影響を受けやすく,そこからエビデンスを得るには,多変量解析の利用が必須となる.
■検査の診断的エビデンスを得るには多重ロジスティック分析を,検査の変動要因に関するエビデンスを得るには重回帰分析や枝分かれ分散分析を用いる.本稿では,それらの理論を,モデルデータ(数値例)を交えて解説する.
■観察研究は,交絡現象や交互現象などのバイアスの影響を受けやすく,そこからエビデンスを得るには,多変量解析の利用が必須となる.
■検査の診断的エビデンスを得るには多重ロジスティック分析を,検査の変動要因に関するエビデンスを得るには重回帰分析や枝分かれ分散分析を用いる.本稿では,それらの理論を,モデルデータ(数値例)を交えて解説する.
参考文献
1)市原清志:臨床検査の有用性評価マニュアル,日本臨床検査自動化学会誌 29(補):1-34,2004
2)市原清志:バイオサイエンスの統計学,南江堂,1990
3)市原清志:2元配置・3元配置分散分析法.StatFlex Ver. 6 ユーザーズマニュアル,アーテック,pp261-273,2009
4)市原清志:枝分かれ分散分析法.StatFlex Ver. 6 ユーザーズマニュアル,アーテック,pp363-376,2009
5)市原清志:多重ロジスティック分析による診断的有用性の評価法.臨床検査 49:1341-1353,2005
6)市原清志:重回帰分析による臨床検査の変動要因の解析法.臨床検査 49:1297-1306,2005
7)Ichihara K, Boyd JC:An appraisal of statistical procedures used in derivation of reference intervals. Clin Chem Lab Med 48:1537-1551,2010
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