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今月の特集1 肺癌診断update
肺癌診断の概略
著者: 森清志1
所属機関: 1栃木県立がんセンター呼吸器内科
ページ範囲:P.966 - P.971
文献購入ページに移動■肺癌診断には,大きく分けて画像診断,病理診断があり,補助的診断として,腫瘍マーカー検査と分子診断(EGFR遺伝子変異,ALK融合遺伝子など)がある.
■画像診断は,①病変の存在診断(検診も含め),②病変の質的診断,③進展度診断(臨床病期診断)の3つに分けられる.
■病理診断には,①病変の悪性の有無の確定診断,②治療方針の決定,③小細胞癌か非小細胞癌かの判定,および非小細胞癌に関しては,扁平上皮癌か非扁平上皮癌(腺癌,大細胞癌等)かの判定,以上の3点が不可欠である.
■画像診断は,①病変の存在診断(検診も含め),②病変の質的診断,③進展度診断(臨床病期診断)の3つに分けられる.
■病理診断には,①病変の悪性の有無の確定診断,②治療方針の決定,③小細胞癌か非小細胞癌かの判定,および非小細胞癌に関しては,扁平上皮癌か非扁平上皮癌(腺癌,大細胞癌等)かの判定,以上の3点が不可欠である.
参考文献
1)日本肺癌学会:肺癌診療ガイドライン 2013年版,日本肺癌学会,2013
2)Sobue T, Suzuki T, Matsuda M, et al:Survival for clinical stage I lung cancer not surgically treated. Comparison between screen-detected and symptom-detected cases. The Japanese Lung Cancer Screening Research Group. Cancer 69:685-692,1992
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5)近藤哲郎,森清志,児玉哲郎:CTで発見された末梢小型肺病変への対処.内科 95:113-116,2005
6)森清志:肺野末梢小型肺癌(腫瘍径20mm以下)の確定診断法の検討─気管支鏡下キュレット擦過細胞診を中心に.日本気管支研究会雑誌 22:468-472,2000
7)森清志:縦隔リンパ節転移の治療前診断精度.癌の臨床 49:1091-1098,2003
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