icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査57巻9号

2013年09月発行

文献概要

今月の特集1 肺癌診断update

喀痰細胞診の実際

著者: 青木裕志1 浅見志帆1

所属機関: 1順天堂大学医学部附属練馬病院病理診断科

ページ範囲:P.972 - P.976

文献購入ページに移動
■喀痰は,肺癌スクリーニング検査として,有効な検査法である.

■喀痰には,新鮮喀痰と粘液融解法やポストチューブ法により得られる保存痰があり,おのおの標本作製法は異なる.

■細胞診断は,Papanicolaou分類や各判定区分にのっとって判定するとともに,組織型の推定を行い,必要に応じて特殊染色および免疫細胞化学(免疫染色)を施行する.

■喀痰を取り扱う際は,結核をはじめとしたさまざまな病変体による感染危険性を考慮し,十分な感染対策を施したうえで検査にあたることが重要である.

参考文献

1)日本臨床細胞学会(編):呼吸器細胞診実施ガイドライン.日本臨床細胞学会雑誌 46,1-23,2007
2)細胞検査士会(編):細胞診標本作製マニュアル(呼吸器) 第2版,細胞検査士会,pp9-19,2012
3)畠山重春,島崎明子,戸谷恵美子,他:喀痰細胞診の成績と塗抹法について.衛生検査 33:1580-1584,1984
4)畠山重春:細胞診標本作製技術,基礎病理技術学,pp172-180,2013
5)荒井祐司,都竹正文:細胞診 基礎と応用 細胞診の染色法.病理と臨床 20:25-31,2002
6)谷田部恭,細田和貴,佐々木英一,他:肺 診断に役立つ免疫組織化学.病理と臨床 25:89-98,2007
7)浅見志帆,青木裕志:細胞診,剥がしセルブロック法.Medical Technology 41:617-621,2013
8)日本肺癌学会(編):肺癌取扱い規約 第7版,金原出版,pp117-147,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?