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雑誌詳細

文献概要

今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査①

血液尿素窒素の異常と病態

著者: 久野芳裕12 宇田晋2 秋澤忠男13

所属機関: 1昭和大学医学部内科学講座腎臓内科学部門 2関東労災病院内科 3東京腎疾患研究・情報センター

ページ範囲:P.1009 - P.1013

■尿素窒素は,生体内で蛋白質が分解され生じる窒素化合物である.

■尿素窒素は腎機能障害の指標として用いられるが,腎機能障害以外の病態でも異常値を呈することがある.

■尿素窒素の異常値を認めた場合,BUN/Cr比を用い,その原因となる病態が腎性か腎外性かを推測することができる.

■尿素窒素異常を呈した患者では,病態と合わせ原因を的確に評価することが重要である.パニック値レベルの異常を認めた際には,担当医への早急な連絡が必要となる.

参考文献

1)黒川清(監修):透析患者の検査値の読み方 改訂第2版,日本メディカルセンター,pp51-53,2007
2)金井正光(監修):臨床検査法提要 改訂第33版.金原出版,pp496-499,2010
3)上代淑人,清水孝雄(監訳):イラストレイテッド ハーパー・生化学 原書28版,丸善,pp285-294,2011
4)青柳一正,大場正二:尿素窒素.腎と透析 68:652-654,2010

掲載雑誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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