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今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査①
Na・Clの異常と病態(酸塩基平衡異常)
著者: 東條尚子1
所属機関: 1東京医科歯科大学医学部附属病院検査部
ページ範囲:P.1020 - P.1024
文献購入ページに移動■血清Na濃度に異常を生じた場合,血漿浸透圧,尿浸透圧,尿中Na濃度を同時に測定して病態を鑑別する.
■血清Cl濃度の異常は,Na代謝異常に伴うか,重炭酸イオン(HCO3-)濃度または他の陰イオンが変動する酸塩基平衡障害に伴うかのいずれかである.
■血清Cl濃度の異常で,酸塩基平衡障害が疑われる場合は,HCO3-を同時に測定してアニオンギャップ(AG)を計算し,病態を鑑別する.
■血清Cl濃度の異常は,Na代謝異常に伴うか,重炭酸イオン(HCO3-)濃度または他の陰イオンが変動する酸塩基平衡障害に伴うかのいずれかである.
■血清Cl濃度の異常で,酸塩基平衡障害が疑われる場合は,HCO3-を同時に測定してアニオンギャップ(AG)を計算し,病態を鑑別する.
参考文献
1)飯野靖彦:一目でわかる血液ガス,メディカル・サイエンス・インターナショナル,pp18-19,2004
2)武藤重明:Na(ナトリウム)・Cl(クロール).最新 臨床検査のABC(橋本信也監修,石井裕正,渡辺清明,他編),医学書院,pp199-201,2007
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