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文献詳細

雑誌文献

臨床検査58巻10号

2014年10月発行

文献概要

今月の特集1 血液培養検査を感染症診療に役立てる

血液培養ボトル陽性時の検査手順

著者: 川上小夜子1

所属機関: 1帝京大学医学部附属病院 感染制御部

ページ範囲:P.1125 - P.1135

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●血液培養ボトル陽性時の検査は,微生物検査業務のなかで最優先されるべき検査項目の1つである.

●エンピリックに開始された抗菌薬が有効であるかどうかを早期に評価するためには,Gram染色結果をわかりやすく担当医に伝えることが重要である.

●陽性となった血液培養ボトルから直接法で同定と薬剤感受性試験を実施することは,病原性の解析と初期治療抗菌薬の早期評価手段として有用である.

●MALDI-TOF MS法は血液培養陽性時の迅速診断検査法として期待できる.

参考文献

1)Kumar A, Roberts D, Wood KE, et al:Duration of hypotension before initiation of effective antimicrobial therapy is the critical determinant of survival in human septic shock. Crit Care Med 34:1589-1596,2006
2)川上小夜子,斧康雄,宮澤幸久:全自動血液培養装置へのボトルセットの遅れが微生物の検出に及ぼす影響について.日臨微生物誌 12:86-92,2002
3)Ibrahim EH, Sherman G, Ward S, et al:The influence of inadequate antimicrobial treatment of bloodstream infections on patient outcomes in the ICU setting. Chest 118:146-155,2000
4)Kawakami S, Asahara M, Atsukawa Y, et al:Rapid and convenient direct identification of bacteria and yeasts from positive blood culture bottles by use of the VITEK MS MALDI-TOF MS system, ECCMID, 2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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