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樋野興夫の偉大なるお節介・10
そもそも,がん哲学外来・cafeとは?—内村鑑三・新渡戸稲造・南原繁・矢内原忠雄,そして吉田富三
著者: 樋野興夫1
所属機関: 1順天堂大学医学部 病理・腫瘍学
ページ範囲:P.1190 - P.1191
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私の生涯に強い印象を与えた1つの言葉がある.「ボーイズ・ビー・アンビシャス」(boys be ambitious)である.札幌農学校を率いたウィリアム・クラークが,その地を去るに臨んで,馬上から学生に向かって叫んだと伝えられている言葉である.もちろん,当時の私は,クラークのことも札幌農学校のことも知らず,クラーク精神が新渡戸稲造(1862〜1933),内村鑑三(1861〜1930)という,後に私の尊敬する2人を生んだことも知らぬまま,ただ,小学校の卒業式で,来賓がいった言葉の響きに胸が染み入り,ぽっと希望がともるような思いであったものである.
私の生涯に強い印象を与えた1つの言葉がある.「ボーイズ・ビー・アンビシャス」(boys be ambitious)である.札幌農学校を率いたウィリアム・クラークが,その地を去るに臨んで,馬上から学生に向かって叫んだと伝えられている言葉である.もちろん,当時の私は,クラークのことも札幌農学校のことも知らず,クラーク精神が新渡戸稲造(1862〜1933),内村鑑三(1861〜1930)という,後に私の尊敬する2人を生んだことも知らぬまま,ただ,小学校の卒業式で,来賓がいった言葉の響きに胸が染み入り,ぽっと希望がともるような思いであったものである.
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