臨床検査58巻11号

2014年10月発行

増刊号 微生物検査 イエローページ Ⅰ章　感染症診断

微生物検査の依頼と検査結果の読み方

著者： 長沢光章¹

所属機関： ¹東北大学病院　診療技術部

ページ範囲：P.1206 - P.1212

●微生物検査を依頼する場合は，検査依頼・目的を明確にし，検体の採取・保存・輸送にも注意する．

●自施設における微生物検査の検査内容および方法を臨床と協議し，お互いに十分理解しておく．

●検出菌や薬剤感受性結果は，感染症診断・治療の一助であり患者の臨床所見や感染症マーカーなどの他の検査結果も踏まえて総合的に判断する．

●院内感染対策にも大きく貢献することができる．

参考文献

1）小栗豊子：微生物検査材料の採取と保存．臨床微生物検査ハンドブック　第4版，三輪書店，pp36-43，2011

2）長沢光章：感染症と臨床検査．薬剤師のための感染制御マニュアル　第3版（日本病院薬剤師会監修，日本病院薬剤師会感染制御専門薬剤師部門編），薬事日報社，pp153-159，2011

3）小栗豊子：感染症領域における検査時の注意点と判読時のポイント．検査診断学への展望（野村努，正田孝明，横田浩充編），南江堂，pp258-267，2013

4）日本臨床微生物学会：血液培養検査ガイド，南江堂，2013