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文献詳細

雑誌文献

臨床検査58巻11号

2014年10月発行

文献概要

増刊号 微生物検査 イエローページ Ⅱ章 検査の基本手技・進め方

培養・同定検査

著者: 三澤成毅1

所属機関: 1順天堂大学医学部附属順天堂医院 臨床検査部

ページ範囲:P.1235 - P.1241

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●培養および同定検査は,感染症の起炎菌を検出し,病原体診断のための情報を提供することが目的である.

●培養・同定検査は微生物検査の根幹をなし,核酸増幅法による遺伝子検査より感度が高い.しかし,検査に日数を要し,かつ一般の検査室における日常検査では全ての微生物を培養,同定できないという問題点がある.

●培養および同定検査の特徴と限界を整理し,検査を適確に進めるために知っておかなければならない疫学,考え方および原則を解説した.これらは,検査室側と診療側の両者が共有していなければならない.

●同定検査では,同定のレベルに関する考え方と原則,および結果報告について解説した.パニック値に相当する菌種や報告ルートは,医療安全上必須でありルールとして定めておかなければならない.

参考文献

1)日本感染症学会:臓器別にみた病態,診断,治療.感染症専門医テキスト 第1部解説編,南江堂,pp559-765,2011
2)Baron EJ, Miller JM, Weinstein MP, et al:A guide to utilization of the microbiology laboratory for diagnosis of infectious diseases: 2013 recommendations by the Infectious Diseases Society of America (IDSA) and the American Society for Microbiology (ASM). Clin Infect Dis 57:e22-e121,2013
3)日本臨床微生物学会検査法マニュアル作成委員会・嫌気性菌検査ガイドライン委員会:嫌気性菌感染症診断のための検査.嫌気性菌検査ガイドライン2012.日臨微生物誌 22(Suppl.1):9-13,2012
4)日本臨床微生物学会:効率的な日常検査の組み立て.腸管感染症検査ガイドライン.日臨微生物誌 20(Suppl.1):91-98,2010
5)Yamasaki K, Kawanami T, Yatera K, et al:Significance of anaerobes and oral bacteria in community-acquired pneumonia. PLoS One 8:e63103,2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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