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文献詳細

雑誌文献

臨床検査58巻11号

2014年10月発行

文献概要

増刊号 微生物検査 イエローページ Ⅲ章 菌種別の培養・同定方法 グラム陰性球菌

髄膜炎菌

著者: 黒木真理子1

所属機関: 1宮崎県衛生環境研究所 微生物部

ページ範囲:P.1280 - P.1283

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菌の基本情報

1.性状と特徴

・微好気性グラム陰性球菌で,非運動性である.

・培養には5%程度のCO2と70〜80%程度の湿度を要求する.

・直径0.6〜0.8μmのそら豆状の球菌が相対する双球菌である.

・菌体の最外層は多糖類からなるシアル酸(N-アセチルノイラミン酸)夾膜で,少なくとも13種類の血清群に分類される.

・血液寒天培地,チョコレート寒天培地,変法Thayer-Martin寒天培地(modified Thayer-Martin agar:MTM培地)に1〜2mmほどの,正円,灰白色,半透明で,光沢のあるコロニーを形成する.髄膜炎菌は血清群により集落の状態が異なり,A群およびC群の集落はムコイド状になる.

・宿主は人のみで,患者または保菌者の上気道(鼻咽頭)に定着する.

参考文献

1)Taha MK:Simultaneous approach for nonculture PCR-based identification and serogroup prediction of Neisseria meningitidis. J Clin Microbiol 38:855-857,2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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