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文献詳細

雑誌文献

臨床検査58巻11号

2014年10月発行

文献概要

増刊号 微生物検査 イエローページ Ⅲ章 菌種別の培養・同定方法 グラム陰性桿菌

腸炎ビブリオ

著者: 溝口美祐紀1 佐藤智明1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院 感染制御部

ページ範囲:P.1319 - P.1322

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菌の基本情報1〜3)

1.性状と特徴

・通性嫌気性グラム陰性桿菌である.

・1.4〜2.0×0.5〜0.8μmの桿菌で,鞭毛は液体培地に培養すると一端一毛(極単毛)の形で観察されるが,固形培地に培養すると周毛性の鞭毛を形成する.

・好塩性で,Vibrio choleraeと異なりNaCl(1〜8%)がないと増殖できない.

・感染型食中毒の重要な原因菌である.

参考文献

1)吉田眞一:腸炎ビブリオ.戸田新細菌学(吉田眞一,柳雄介,吉開泰信編),南山堂,pp572-575,2013
2)岡田淳,設楽政次,長沢光章,他:臨床検査学講座 微生物学/臨床微生物学 第3版,医歯薬出版,pp160-167,2010
3)中口義次,西渕光昭:細菌性腸管感染症 コレラ,腸炎ビブリオ感染症.臨と微生物 40:121-128,2013
4)竹田義弘,大原祥子,桑山勝,他:広島県におけるサルモネラ属菌および腸炎ビブリオによる散発下痢症の発生動向(2005年4月〜2009年3月).広島技研保健環境セ研報 17:21-30,2009
5)犬塚和久:糞便検査.微生物検査ナビ(堀井俊伸監修,犬塚和久編),栄研化学,pp90-91,2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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