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増刊号 微生物検査 イエローページ
Ⅲ章 菌種別の培養・同定方法 グラム陰性桿菌
文献概要
菌の基本情報
1.性状と特徴
・グラム陰性の螺旋菌で運動性がある.
・37℃,5〜6%O2,10%CO2,100%湿度の微好気条件下で3〜5日培養すると1〜2mmの正円形のコロニーを生じる.臨床検体からの分離には,厳密な培養条件を必要とする.
・幅0.4〜1.0μm,長さ2.5〜5μmで2〜3回ねじれてS字状を呈し,4〜8本の単毛性の極鞭毛をもつ.
・オキシダーゼ陽性,カタラーゼ陽性,硝酸塩を還元しない.
・インドール非産生,馬尿酸分解陰性,ウレアーゼ陽性(尿素を分解).
・人の胃粘膜表層に持続感染する.ピロリ(pylori)の名前の由来は,感染部位である胃の「幽門」を意味するラテン語のpylōrusに由来する.英語で発音する場合は「ピロリ」ではなく,「パイロリ」あるいは「パイローライ」となる.
1.性状と特徴
・グラム陰性の螺旋菌で運動性がある.
・37℃,5〜6%O2,10%CO2,100%湿度の微好気条件下で3〜5日培養すると1〜2mmの正円形のコロニーを生じる.臨床検体からの分離には,厳密な培養条件を必要とする.
・幅0.4〜1.0μm,長さ2.5〜5μmで2〜3回ねじれてS字状を呈し,4〜8本の単毛性の極鞭毛をもつ.
・オキシダーゼ陽性,カタラーゼ陽性,硝酸塩を還元しない.
・インドール非産生,馬尿酸分解陰性,ウレアーゼ陽性(尿素を分解).
・人の胃粘膜表層に持続感染する.ピロリ(pylori)の名前の由来は,感染部位である胃の「幽門」を意味するラテン語のpylōrusに由来する.英語で発音する場合は「ピロリ」ではなく,「パイロリ」あるいは「パイローライ」となる.
参考文献
1)日本化学療法学会 抗菌薬感受性測定委員会:ヘリコバクター・ピロリ委員会:Helicobacter pylori除菌療法におけるclarithromycinおよびamoxicillinのブレイクポイント制定に関する報告書.日化療会誌 48:561-568,2000
2)日本化学療法学会 抗菌薬感受性測定委員会:ヘリコバクター・ピロリ委員会:ドライプレートを用いた微量液体希釈法によるHelicobacter pylori MIC測定に関する報告書─日本化学療法学会標準寒天平板希釈法との比較.日化療会誌 50:54-58,2002
3)日本ヘリコバクター学会ガイドライン作成委員会:H. pylori感染の診断と治療のガイドライン2009改訂版.日本ヘリコバクター学会誌 10(Suppl):1-25,2009
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