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増刊号 微生物検査 イエローページ Ⅲ章 菌種別の培養・同定方法 グラム陰性桿菌
レジオネラ
著者: 西村典孝1 森永芳智12 栁原克紀12
所属機関: 1長崎大学病院 検査部 2長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科 病態解析・診断学分野(臨床検査医学)
ページ範囲:P.1372 - P.1375
文献購入ページに移動1.性状と特徴
・好気性グラム陰性桿菌.
・2〜20×0.3〜0.9μm.
・莢膜・芽胞はない.
・細胞内寄生性.
・自然環境中の水や空調の冷却水,土壌,温泉などに棲息.
・70℃以上の高温では1分程度で死滅する.
・発育にL-システインを必要とし,36℃,pH6.9を至適発育条件とする.
・レジオネラ属は50菌種以上存在しているが,人へ病原性を示すのは,Legionella pneumophila(以下,L. p),L. bozemanii,L. micdadei,L. longbeachaeなどの一部の菌種1,2).
・人から人への感染はないとされる.
・レジオネラ肺炎ではL. pの頻度が最も高く,全体の3/4程度1).
・数十種類の血清型が知られており,分離される頻度が高いのはL. pの血清型1が多い2,3).
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