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増刊号 微生物検査 イエローページ Ⅲ章 菌種別の培養・同定方法 抗酸菌
非結核性抗酸菌
著者: 御手洗聡1 高木明子1
所属機関: 1結核予防会結核研究所 抗酸菌部細菌科
ページ範囲:P.1405 - P.1408
文献購入ページに移動1.性状と特徴
・非結核性抗酸菌は結核菌群とらい菌を除く抗酸菌の総称である.
・環境中に存在.
・抗酸性.
・グラム陽性桿菌.
・サイズは0.2〜0.7μm×1.0〜10μm.
・発育速度や発色性によりRunyon Ⅰ〜Ⅳの4群に大別される.
Runyon Ⅰ:コロニーは暗所では灰白色ないしクリーム色であるが,増殖期の菌に光をあてて再び暗所に戻して培養すると,24時間以内にレモン黄色に発色する(光発色性).
Runyon Ⅱ:暗所培養でもコロニーが黄色〜オレンジ色に着色(暗発色性).
Runyon Ⅲ:コロニーは灰白色〜クリーム色で,光発色性を示さない.
Runyon Ⅳ:培養1週間以内(初回分離培養では発育に1週間以上かかることがある)にコロニーを認める(迅速発育).
・160種以上の非結核性抗酸菌が分類されている(2013年12月現在)1).
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