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増刊号 微生物検査 イエローページ Ⅲ章 菌種別の培養・同定方法 真菌
カンジダ属
著者: 村山琮明1
所属機関: 1日本大学 薬学部分子細胞生物学研究室
ページ範囲:P.1409 - P.1412
文献購入ページに移動1.性状と特徴
・カンジダ症の主な起因菌種は,Candida albicansが最多起因菌種であるが,その他C. glabrata,C. tropicalis,C. parapsilosis,C. krusei,C. lusitaniae,C. kefyr,C. guilliermondii,C. rugosa,C. dubliniensisなどがある.
・二形性真菌.
・3〜6μmの円形あるいは卵形の出芽型酵母形を示す.組織内ではC. glabrata以外は仮性菌糸を形成する.他のCandida属は2倍体といわれている.
・C. glabrataは一倍体であり,他のCandida属菌種に比べて小さく,組織内でも酵母形のみしか示さない.
・C. albicans,C. tropicalisなどでは真性菌糸も認められる.
・人では腸管内,口腔粘膜,皮膚,腟に常在する.
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