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文献詳細

雑誌文献

臨床検査58巻11号

2014年10月発行

文献概要

増刊号 微生物検査 イエローページ Ⅲ章 菌種別の培養・同定方法 真菌

カンジダ属

著者: 村山琮明1

所属機関: 1日本大学 薬学部分子細胞生物学研究室

ページ範囲:P.1409 - P.1412

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菌の基本情報

1.性状と特徴

・カンジダ症の主な起因菌種は,Candida albicansが最多起因菌種であるが,その他C. glabrata,C. tropicalis,C. parapsilosis,C. krusei,C. lusitaniae,C. kefyr,C. guilliermondii,C. rugosa,C. dubliniensisなどがある.

・二形性真菌.

・3〜6μmの円形あるいは卵形の出芽型酵母形を示す.組織内ではC. glabrata以外は仮性菌糸を形成する.他のCandida属は2倍体といわれている.

・C. glabrataは一倍体であり,他のCandida属菌種に比べて小さく,組織内でも酵母形のみしか示さない.

・C. albicans,C. tropicalisなどでは真性菌糸も認められる.

・人では腸管内,口腔粘膜,皮膚,腟に常在する.

参考文献

1)Suzuki Y, Kume H, Togano T, et al:Epidemiology of visceral mycoses in autopsy cases in Japan: the data from 1989 to 2009 in the Annual of Pathological Autopsy Cases in Japan. Med Mycol 51:522-526,2013
2)深在性真菌症のガイドライン作成委員会:深在性真菌症の診断・治療ガイドライン2014,協和企画,2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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