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増刊号 微生物検査 イエローページ Ⅲ章 菌種別の培養・同定方法 原虫
マラリア
著者: 春木宏介1
所属機関: 1獨協医科大学越谷病院 臨床検査部
ページ範囲:P.1430 - P.1434
文献購入ページに移動1.性状と特徴
・住血胞子虫類に属する.
・ハマダラカ(Anopheles spp.)によって媒介される.
・主として4種(熱帯熱マラリア:Plasmodium falciparum,三日熱マラリア:P. vivax,四日熱マラリア:P. malariae,卵形マラリア:P. ovale)が,また,人に感染するサルマラリア(P. knowlesi)を入れた場合には5種が知られている.
・ヒトでは赤血球内に寄生.感染初期に肝細胞内において増殖する場合と休眠期に入る場合がある.
・末梢血における形態としては栄養体,分裂体,生殖母体が知られている.
・流行地では無症状で原虫血症をきたしている例もみられる.
・終宿主はAnopheles spp.の蚊である.
・流行地は主として熱帯,亜熱帯であるが三日熱マラリアは温帯にもみられる.
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