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今月の特集1 検査でわかる!M蛋白血症と多発性骨髄腫
扉
著者: 佐藤尚武
所属機関:
ページ範囲:P.1559 - P.1559
文献購入ページに移動 M蛋白血症は,基本的に臨床検査によって診断される病態である.多発性骨髄腫や原発性マクログロブリン血症は,M蛋白血症を呈する悪性腫瘍性疾患であるが,多彩な検査異常を呈し,臨床検査は診断上重要な位置を占める.しかしこれらは造血器腫瘍のなかでも難治性の疾患であり,臨床検査は診断には貢献できても,治療まで見据えると,その貢献は十分とはいえなかった.
近年,多発性骨髄腫や原発性マクログロブリン血症の病態解明が進み,治療戦略にも進歩がみられ,上記した状況に変化が生じている.これに伴って臨床検査の価値にもさらなる可能性が生じると予想される.その道のりは,まだまだゴールへ向かう途上ではあるが,その現状を知っていただくため本特集を企画した.この特集を通じて,この分野における臨床検査の未来の可能性に対し,手応えを感じていただくことができれば幸いである.
近年,多発性骨髄腫や原発性マクログロブリン血症の病態解明が進み,治療戦略にも進歩がみられ,上記した状況に変化が生じている.これに伴って臨床検査の価値にもさらなる可能性が生じると予想される.その道のりは,まだまだゴールへ向かう途上ではあるが,その現状を知っていただくため本特集を企画した.この特集を通じて,この分野における臨床検査の未来の可能性に対し,手応えを感じていただくことができれば幸いである.
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