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文献詳細

雑誌文献

臨床検査58巻13号

2014年12月発行

文献概要

今月の特集1 検査でわかる!M蛋白血症と多発性骨髄腫

臨床検査によるM蛋白血症の診断と評価

著者: 山田俊幸1

所属機関: 1自治医科大学 臨床検査医学

ページ範囲:P.1569 - P.1578

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●M蛋白の検出は多発性骨髄腫(MM)と原発性マクログロブリン血症(PM)の診断に必要であり,ALアミロイドーシスの診断に有用である.

●その検出は免疫固定法(IFE)を中心に行い,必要に応じ遊離軽鎖定量法(FLC)を併用すべきである.

●M蛋白が陽性で上記疾患が否定されるMGUSについて,検査部門はその意味を理解し,説明しなければならない.

参考文献

1)日本骨髄腫学会:多発性骨髄腫の診療指針 第2版,文光堂,2008
2)小阪昌明,安倍正博,滝下誠,他:免疫学的診断および遺伝子解析.日臨 53:627-635,1995
3)磯部敬:ALアミロイドーシス.日臨 53:741-746,1995
4)老沼弘俊,簗瀬直穂美,佐藤理一郎,他:免疫固定法システムHydrasysによる非濃縮尿におけるBence Jones蛋白の検出.臨検 57:99-103,2013
5)山田俊幸:日本ではM蛋白検出に免疫電気泳動が主流ですが,他の方法との差異はありますか? 臨検 57:1318-1319,2013
6)山田俊幸,三宅紀子,伊東喜久:尿中Bence-Jones蛋白検出におけるキャピラリー電気泳動の有用性.臨病理 54:204,2006
7)Katzmann JA, Clark RJ, Abraham RS, et al:Serum reference intervals and diagnostic ranges for free kappa and free lambda immunoglobulin light chains: relative sensitivity for detection of monoclonal light chains. Clin Chem 48:1437-1444,2002
8)Matsuda M, Yamada T, Gono T, et al:Serum levels of free light chain before and after chemotherapy in primary systemic AL amyloidosis. Intern Med 44:428-433,2005
9)藤田清貴:臨床検査で遭遇する異常蛋白質 基礎から発見・解析法まで,医歯薬出版,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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