icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査58巻13号

2014年12月発行

文献概要

今月の特集1 検査でわかる!M蛋白血症と多発性骨髄腫

多発性骨髄腫の形態診断

著者: 大畑雅彦1

所属機関: 1静岡赤十字病院 検査部

ページ範囲:P.1579 - P.1589

文献購入ページに移動
●塗抹標本作製とその観察部位の選択が正しい評価の要点となる.

●多発性骨髄腫細胞の多様性〔Greipp分類とplasmablastic multiple myeloma(MM)細胞の臨床的重要性〕を熟知し,形態学的分類と病型診断を行う.

●再発/再燃時のMM細胞の特徴と種々の検査所見の推移から病態把握ができる.

●日常臨床の現場で認知しておくべきまれなMMの病型の特徴を理解する.

参考文献

1)大畑雅彦,中村忍:改変Greipp分類 形態と予後との関係.臨検 42:81-85,1998
2)三輪哲義:多発性骨髄腫 こう考えよう! 病態把握に基づき臨床検査のあり方を考えよう.日検血会誌 15:1-36,2014
3)Robillard N, Avet-Loiseau H, Garand R, et al:CD20 is associated with a small mature plasma cell morphology and t(11;14) in multiple myeloma. Blood 102:1070-1071,2003
4)大畑雅彦,中村忍:多発性骨髄腫における骨髄所見の形態学的特徴と予後との関連.日検血会誌 6:76-87,2005
5)Greipp PR, Raymond NM, Kyle RA, et al:Multiple myeloma: significance of plasmablastic subtype in morphological classification. Blood 65:305-310,1985
6)大畑雅彦,重田英夫:リンパ系腫瘍の細胞鑑別と塗抹標本観察上の問題点.日検血会誌 3:85-95,2002
7)大畑雅彦:細胞像の見かた 病理・血液・尿沈渣 形質細胞の異常.検と技 32:1099-1109,2004
8)大畑雅彦(日本臨床衛生検査技師会血液検査研究班):Ⅳ-5 多発性骨髄腫.ライブラリー18 新血液細胞アトラス─細胞分類の基礎と特殊染色,日本臨床衛生検査技師会,pp79-80,2002
9)三輪哲義:幹細胞純化─白血病・骨髄腫診療アトラス(高久史磨監修),メディカルレビュー社,2008
10)大畑雅彦,中村忍:多発性骨髄腫におけるMorphological Prognostic Score(MPS)の有用性.日検血会誌 6:194-200,2005
11)日本骨髄腫学会:多発性骨髄腫の診療指針 第3版,文光堂,pp1-25,2012
12)Durie BG, Grogan TM:CALLA-positive myeloma: an aggressive subtype with poor survival. Blood 66:229-232,1985
13)大畑雅彦,中村忍,岡部洋子,他:多発性骨髄腫症例の骨髄塗抹標本におけるAg-NORs染色の有用性に関する検討 新しいAg-NORs scoring systemと細胞増殖マーカーおよびDNA proidyとの関連性を中心に.病理と臨 14:899-906,1996
14)大畑雅彦(日本臨床衛生検査技師会血液検査研究班):Ⅳ-6 マクログロブリン血症.ライブラリー18 新血液細胞アトラス─細胞分類の基礎と特殊染色,日本臨床衛生検査技師会,p81,2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?