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今月の特集1 検査でわかる!M蛋白血症と多発性骨髄腫
多発性骨髄腫の形態診断
著者: 大畑雅彦1
所属機関: 1静岡赤十字病院 検査部
ページ範囲:P.1579 - P.1589
文献購入ページに移動●塗抹標本作製とその観察部位の選択が正しい評価の要点となる.
●多発性骨髄腫細胞の多様性〔Greipp分類とplasmablastic multiple myeloma(MM)細胞の臨床的重要性〕を熟知し,形態学的分類と病型診断を行う.
●再発/再燃時のMM細胞の特徴と種々の検査所見の推移から病態把握ができる.
●日常臨床の現場で認知しておくべきまれなMMの病型の特徴を理解する.
●多発性骨髄腫細胞の多様性〔Greipp分類とplasmablastic multiple myeloma(MM)細胞の臨床的重要性〕を熟知し,形態学的分類と病型診断を行う.
●再発/再燃時のMM細胞の特徴と種々の検査所見の推移から病態把握ができる.
●日常臨床の現場で認知しておくべきまれなMMの病型の特徴を理解する.
参考文献
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14)大畑雅彦(日本臨床衛生検査技師会血液検査研究班):Ⅳ-6 マクログロブリン血症.ライブラリー18 新血液細胞アトラス─細胞分類の基礎と特殊染色,日本臨床衛生検査技師会,p81,2002
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