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今月の特集2 とても怖い心臓病ACSの診断と治療
—画像検査①—心エコー図・核医学検査
著者: 川合宏哉1
所属機関: 1兵庫県立姫路循環器病センター 循環器内科
ページ範囲:P.1627 - P.1636
文献購入ページに移動●心エコー図検査による急性冠症候群(ACS)の診断において最も重要な所見は局所壁運動異常である.
●急性心筋梗塞の合併症には血行動態に大きな変化をもたらす病態が多く含まれ,鑑別と治療方針の決定に心エコー図検査は重要な役割を果たしている.
●心臓核医学検査は再灌流療法の効果判定,予後評価に極めて有用である.
●心エコー図・心臓核医学などの非侵襲的検査法の長所・短所を知り,検査法を使い分けていくことが重要である.
●急性心筋梗塞の合併症には血行動態に大きな変化をもたらす病態が多く含まれ,鑑別と治療方針の決定に心エコー図検査は重要な役割を果たしている.
●心臓核医学検査は再灌流療法の効果判定,予後評価に極めて有用である.
●心エコー図・心臓核医学などの非侵襲的検査法の長所・短所を知り,検査法を使い分けていくことが重要である.
参考文献
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