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今月の特集1 検査室間連携が高める臨床検査の付加価値
病理診断の精確性向上につながる検査室間連携─外科病理医の立場から
著者: 岡部英俊1
所属機関: 1滋賀医科大学 臨床検査医学
ページ範囲:P.422 - P.426
文献購入ページに移動●昨今の腫瘍を対象とした精確な病理診断には,形態学的所見に加え,病理部外で実施される非形態学的な手技による分子生物学的情報が不可欠なものがかなり多数存在する.
●それらの症例では,腫瘍組織の形態および非形態学的手技を含めた包括的な検索方法を適切にデザインして検査前の検体処理を的確にすることが,精確な病理診断をするデータを得るうえでの前提条件となる.
●そのためには,病理医は分子生物学的な検索を担当する検査部門と適切な業務連携を構築する必要がある.
●それらの症例では,腫瘍組織の形態および非形態学的手技を含めた包括的な検索方法を適切にデザインして検査前の検体処理を的確にすることが,精確な病理診断をするデータを得るうえでの前提条件となる.
●そのためには,病理医は分子生物学的な検索を担当する検査部門と適切な業務連携を構築する必要がある.
参考文献
1)Tsujimoto M, Nakabayashi K, Yoshidome K, et al:One-step nucleic acid amplification for intraoperative detection of lymph node metastasis in breast cancer patients. Clin Cancer Res 13:4807-4816,2007
2)Hoelder S, Clarke PA, Workman P:Discovery of small molecule cancer drugs: successes, challenges and opportunities. Mol Oncol 6:155-176,2012
3)社会保険研究所(編):医科点数表の解釈 平成24年4月版,2013
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