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文献詳細

雑誌文献

臨床検査58巻4号

2014年04月発行

文献概要

次代に残したい用手法検査・10

寄生虫検査

著者: 伊瀬恵子1 澤部祐司1 野村文夫2

所属機関: 1千葉大学医学部附属病院 検査部 2千葉大学大学院 医学研究院分子病態解析学

ページ範囲:P.512 - P.515

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はじめに

 わが国においても土壌伝播寄生虫症が蔓延していた時代があったが,公衆衛生対策の徹底で寄生虫症が激減した.寄生虫症は過去の疾病とされがちであるが,近年の国際化に伴い以前はみられなかった輸入寄生虫症が増加している1).寄生虫検査は,主に用手法で行われており,技師の技術力によるところが大きいため,寄生虫について熟知したうえで検査を行うことが大切である.

 本稿では,寄生虫検査のなかで腸管寄生虫検査について述べる.

参考文献

1)吉田幸雄:図説人体寄生虫学 第6版,南山堂,2002
2)伊瀬恵子,澤部祐司,野村文夫:一般検査 顕微鏡標本の作製法 寄生虫(原虫・虫卵).検査と技術 37:1006-1009,2009
3)千葉県臨床衛生検査技師会一般検査研究班:寄生虫アトラス,2012(http://www.chiringi.or.jp/k_library/ippan/kisei/menu.htm)
4)山縣数弘:目指せ!一般検査の精度向上 検出を高める寄生虫検査のポイント 日常検査で遭遇する寄生虫卵.検査と技術 37:140-143,2009
5)山本徳栄:目指せ!一般検査の精度向上 検出を高める寄生虫検査のポイント 日常検査で遭遇する原卵.検査と技術 37:268-272,2009
6)井関基弘:原虫・寄生虫感染症の検査診断 各論 原虫性疾患,クリプトスポリジウム症.臨床病理 108(臨増):191-197,1998

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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