臨床検査58巻4号

2014年04月発行

短報

病理診断報告書における精度管理─誤記載の検討から

著者： 坂本寛文¹ 大鹿均¹ 竹中麻紀代¹ 石川裕子¹ 日比野智博¹ 山岡可奈子¹ 川口阿珠沙¹ 牛丸一樹¹

所属機関： ¹東海細胞研究所

ページ範囲：P.523 - P.525

　病理診断報告書の誤記載内容を分析した結果，電子カルテ化に伴うと思われるスペルミスや変換ミスが多かった．報告書の内部チェック体制の重要性，ならびに防止対策としてのシステム構築の必要性が示唆された．

参考文献

1）石河利隆，福田純也，山内一弘，他：衛生検査所における病理学的検査の精度管理．病理と臨床　19：1322-1327，2001

2）松谷章司：検査センターにおける精度管理への取り組み．病理と臨床　29：360-364，2011

3）向井清：病理診断の精度とその向上　病理診断の精度向上　なぜこの命題は繰り返され，具体的解決が図られないのか．　病理診断の問題点（病理）を考える．病理と臨床　19：1280-1287，2001

4）堤寛：病理検査室における安全管理　誤報告や誤解釈を防ぐために．病理と臨床　19：1290-1294，2001

5）伊藤智雄，清水道生：大学病院における精度管理．病理と臨床　19：1295-1299，2001

6）水口國雄：組織診断の精度管理．病理と臨床　29：334-339，2011