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文献詳細

雑誌文献

臨床検査58巻5号

2014年05月発行

文献概要

今月の特集2 改めて,精度管理を考える

外部精度管理の意義―日本医師会の調査を例に

著者: 高木康1

所属機関: 1昭和大学医学部 医学教育推進室

ページ範囲:P.615 - P.620

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●外部精度管理は,臨床検査値の施設間互換性の確保と正確性の確保のために必要である.

●日本医師会(日医)精度管理調査は,わが国最大級の精度管理調査であり,施設の質の評価に利用されている.

●評価・評点方式を採用し,共通変動係数(CV)とコンセンサスCVを適切に組み合わせて評価・評点を行う.

●3,000以上の施設が参加する大規模調査であるので試料の調整が難しく,項目によっては,試料調整が安易な中規模調査と日医調査を組み合わせた評価が必要である.

●検査室は精度管理調査の意義を十分理解して,“不正行為”のないようにすべきである.

参考文献

1)Ichihara K, Kawai T:Impact of a common CV evaluation scheme on overall laboratory performance: 8-year experience of a large national proficiency testing program in Japan. Clin Chem Lab Med 43:422-430,2005
2)高木康,河合忠:免疫学的測定の進展に伴う諸問題 外部精度管理調査からの諸問題(1)~日本医師会臨床検査精度管理調査から~.日本臨床検査自動化学会会誌 30:128-131,2005
3)高木康:日本医師会精度管理調査の現状と問題点.臨床病理 53:540-546,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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