icon fsr

雑誌詳細

文献概要

私のくふう

【経費節減】自家製血球試料によるHbA1cの精度管理

著者: 高橋かおる12 正木智子1 玉田幸恵1 曽我部緑1 内藤睦1 天野弘三1 小谷和彦23 坂根直樹2

所属機関: 1公益財団法人兵庫県予防医学協会 健診運営部 2国立病院機構京都医療センター 臨床研究センター予防医学研究室 3自治医科大学 臨床検査医学

ページ範囲:P.768 - P.769

1.はじめに

 ヘモグロビンA1c(hemoglobin A1c;HbA1c)は健診や保健指導の血糖指標として1),また最近では糖尿病の診断基準において血糖値と同列に扱われるようになり2),検査項目としての重要性を増しつつある.2012年には国際標準化された3).しかし,精度管理試料は検査室外で調整され,比較的高額で提供されており,汎用性や経費などの点で,検査室からみると必ずしも使いやすいわけではない.筆者らは日常検体からプール血球を作製し,精度管理試料として使用する試みを行っており,本稿ではこの工夫について報告する.

参考文献

1)厚生労働省保健局:特定健康診査・特定保健指導の円滑な実施に向けた手引き,2013(http://www.mhlw.go.jp/bunya/shakaihosho/iryouseido01/pdf/info03d-1.pdf)
2)清野裕,南條輝志男,田嶼尚子,他:糖尿病の分類と診断基準に関する委員会報告(国際標準化対応版).糖尿病 55:485-504,2012
3)糖尿病関連検査の標準化に関する検討委員会:日常臨床及び特定健診・保健指導におけるHbA1c国際標準化の基本方針及びHbA1c表記の運用指針,日本糖尿病学会,2012(http://www.jds.or.jp/uploads/photos/947.pdf)

掲載雑誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?