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書評 薬の影響を考える 臨床検査値ハンドブック 第2版 フリーアクセス
著者: 前川真人1
所属機関: 1浜松医科大学 臨床検査医学
ページ範囲:P.19 - P.19
文献購入ページに移動臨床検査値の異常は病態によるものばかりではない.分析前,分析,分析後に分けて考えると,分析前としては検体の取り方,前処理法,分析までの保存条件などによる影響がデータの異常につながることもあるし,分析過誤も,また分析後の結果の送信ミスなど,種々の検査にまつわる原因がありうる.また,患者の生理的変動や食事や運動などによる影響,そして病態にも関係するが治療による影響も考えておく必要がある.このうち,薬剤による影響は大きいと推察される.薬剤による影響のうち,人体への直接的な作用による結果として肝障害が生じるというのは病態とも言えるが,測定系への影響や薬剤中のコンタミなどは病態とは関係なく,検査診断を誤った方向に導く恐れのある注意すべきものである.
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