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増刊号 ひとりでも困らない! 検査当直イエローページ
Ⅱ章 検査前に必要なチェック 〔検体検査〕
文献概要
Point
●検体の採取・取り扱いについては,業務に不慣れなスタッフが,時間的な制約と緊張のなかでも確実に実施できる手順を構築しておくことが重要である.
●検体の不適切な取り扱いから発生する検査値の変動について,検査室側,臨床側の双方で知識を共有しておく必要がある.
●過誤のなかでも,容器違い,他者のラベル混入,輸液混入などのヒューマンエラーは発生頻度が高いので,検体採取をするときは,日ごろからオーダ内容と容器や本数の照合,容器やラベルのダブルチェック,複数回の患者認証を習慣付けるべきである.
●検体の採取・取り扱いについては,業務に不慣れなスタッフが,時間的な制約と緊張のなかでも確実に実施できる手順を構築しておくことが重要である.
●検体の不適切な取り扱いから発生する検査値の変動について,検査室側,臨床側の双方で知識を共有しておく必要がある.
●過誤のなかでも,容器違い,他者のラベル混入,輸液混入などのヒューマンエラーは発生頻度が高いので,検体採取をするときは,日ごろからオーダ内容と容器や本数の照合,容器やラベルのダブルチェック,複数回の患者認証を習慣付けるべきである.
参考文献
1)田村孝子:分析前や外部委託前には,検体が凝固していないかをチェックしないとダメ!.Med Technol 42:1304-1306,2014
2)佐藤真由美:ヘパリンが混入しやすい部位で採血してはダメ!.Med Technol 42:1279-1281,2014
3)日本臨床検査標準協議会標準採血法検討委員会:標準採血法ガイドライン改訂版(GP4-A2),日本臨床検査標準協議会,2011
4)田村孝子:血液検査用の採血管に入れた血液を生化学検査用の採血管に移してはダメ!.Med Technol 42:1299-1301,2014
5)金井正光(編):臨床検査法提要 第32版,p161,255,509,673,2005
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