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文献詳細

雑誌文献

臨床検査59巻11号

2015年10月発行

文献概要

増刊号 ひとりでも困らない! 検査当直イエローページ Ⅱ章 検査前に必要なチェック 〔検体検査〕

分析装置編—血液検査自動分析機

著者: 三島清司1

所属機関: 1島根大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.1063 - P.1072

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Point

●測定開始前に,検体(検体凝固,採血量,採血管の種類)と分析装置の動作状態(警報音,異常音,液漏れなど)を確認する.

●血球計数(CBC)では検体吸引前の攪拌が,凝固検査では血漿分離のための遠心条件が重要である.

●CBCでは,赤血球恒数〔平均赤血球ヘモグロビン濃度(MCHC)と平均赤血球容積(MCV)〕,血小板数,ヒストグラム,スキャッタグラムの確認が重要である.

●凝固検査では凝固・反応カーブやフィブリン/フィブリノゲン分解産物(FDP)/D-ダイマー比の確認が重要である.

参考文献

1)愛知県臨床検査標準化協議会:愛知県臨床検査標準化ガイドライン「CBCの誤差要因と対策」第1版,2013
2)高柳美伊子,井波美穂,吉葉かおり,他:患者間違いチェックとしての血液検査データの利用.医学検査 55:861-863,2006
3)血液検査機器技術委員会:第4回血液検査機器技術セミナー資料,日本臨床検査自動化学会,2014(http://www.jscla.com/committee04)
4)伊佐和貴,山内恵,名護珠美,他:血液凝固検査,プロトロンビン時間・活性化部分トロンボプラスチン時間に影響する測定前変動要因の評価.臨病理 58:979-985,2010
5)小宮山豊,吉賀正亨:データに影響する採血手技.臨検 59:20-25,2015
6)新井千穂,小野佳一,金子誠:凝固検体採取の注意点(Ht補正の重要性).検と技 40:537-540,2012
7)丸藤哲,射場敏明,江口豊,他:急性期DIC診断基準 多施設共同前向き試験結果報告.日救急医会誌 16:188-202,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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