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文献詳細

雑誌文献

臨床検査59巻11号

2015年10月発行

文献概要

増刊号 ひとりでも困らない! 検査当直イエローページ Ⅲ章 報告前に必要なチェック 〔血液学検査〕

血液像(非腫瘍性疾患)

著者: 安藤秀実1

所属機関: 1日本大学病院臨床検査部

ページ範囲:P.1094 - P.1100

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緊急性

 夜間,休日などで,日常は血液検査を担当していない臨床検査技師が行う血液一般検査は,ほとんどの施設で自動血球計数器(分析装置)を用いて行われ,白血球分画も自動的に5分画されている.大多数の施設では,この結果がそのまま報告されているのが現状である.異常な白血球分画のときには異常メッセージが出されるが,日常に血液検査を担当していない臨床検査技師は,血液塗抹標本を作製し,観察することはほとんどない.

 血液像検査は,白血球系の形態異常から細菌性疾患,ウイルス性疾患の手掛かりを得ることが可能であり,赤血球形態の変化からは播種性血管内凝固(disseminated intravascular coagulation:DIC),溶血性尿毒症症候群(hemolytic-uremic syndrome:HUS),血栓性血小板減少性紫斑病(thrombotic thrombocytopenic purpura:TTP)などにおいて鑑別の手助けとなることがある.

参考文献

1)JSLH細胞分類基準案(www.JSLH-sc.com)
2)本間優:末梢血液像の観察.スタンダード検査血液学,医歯薬出版,pp124-126,2014
3)丹羽欣正:末梢血液検査,血液検査実践マニュアル.検と技 28:747-750,2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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