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増刊号 ひとりでも困らない! 検査当直イエローページ Ⅲ章 報告前に必要なチェック 〔血液学検査〕
PT,APTT
著者: 小宮山豊1
所属機関: 1関西医科大学病態検査学講座
ページ範囲:P.1108 - P.1112
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プロトロンビン時間(prothrombin time:PT)と活性化部分トロンボプラスチン時間(activated partial thromboplastin time:APTT)は止血機能のスクリーニング検査として,術前管理,出血の原因検索,治療方針の検索に重要である.生命予後に直結する可能性もあり,緊急性が高い1).入院時検体は治療介入が少ない段階での採血と考えられるが,検査技師として,クエン酸ナトリウム(natrium:Na)との混合比(表1「2.技術的要因」)は緊急時であっても重要であることを認識しておきたい.また,偽延長を防ぐため,採血管に規定量きっちり採血する必要があることを臨床現場にお願いしていただきたい.
プロトロンビン時間(prothrombin time:PT)と活性化部分トロンボプラスチン時間(activated partial thromboplastin time:APTT)は止血機能のスクリーニング検査として,術前管理,出血の原因検索,治療方針の検索に重要である.生命予後に直結する可能性もあり,緊急性が高い1).入院時検体は治療介入が少ない段階での採血と考えられるが,検査技師として,クエン酸ナトリウム(natrium:Na)との混合比(表1「2.技術的要因」)は緊急時であっても重要であることを認識しておきたい.また,偽延長を防ぐため,採血管に規定量きっちり採血する必要があることを臨床現場にお願いしていただきたい.
参考文献
1)小宮山豊:臨床検査室の役割.臨床に直結する血栓止血学(朝倉英策編),中外医学社,pp26-30,2013
2)下村大樹,林田雅彦,福塚勝弘,他:未分画ヘパリン混入検体におけるプロタミン補充活性化部分トロンボプラスチン時間の方法と有用性.日検血会誌 10:175-181,2009
3)渡邉眞一郎:プロトロンビン時間〔PT〕.検と技 39:814-816,2011
4)野木岐実子,島津千里,宮澤幸久:血液検査 凝固・線溶検査.Med Technol 37:1513-1525,2009
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