文献詳細
文献概要
増刊号 ひとりでも困らない! 検査当直イエローページ Ⅲ章 報告前に必要なチェック 〔生化学検査〕
含窒素(尿素窒素,クレアチニン,尿酸,アンモニア)
著者: 北村弘文1
所属機関: 1医療法人社団ほたか会ほたか病院臨床検査科
ページ範囲:P.1146 - P.1151
文献購入ページに移動含窒素成分の代謝
血清中の含窒素化合物のうち,尿素窒素(urea nitrogen:UN)は蛋白,クレアチニン(creatinine:CRE)は筋肉のクレアチン,尿酸(uric acid:UA)はプリン体(核酸)のそれぞれ最終代謝産物である.アンモニア(ammonia:NH3)はアミノ酸の代謝産物で(尿素に合成されたのち),いずれも主として腎臓から排泄される.これらの項目は代謝系〔図1〕が順調に機能している場合は,血中濃度がほぼ一定に保たれ,生理的個体内変動が小さい〔表1〕.
血清中の含窒素化合物のうち,尿素窒素(urea nitrogen:UN)は蛋白,クレアチニン(creatinine:CRE)は筋肉のクレアチン,尿酸(uric acid:UA)はプリン体(核酸)のそれぞれ最終代謝産物である.アンモニア(ammonia:NH3)はアミノ酸の代謝産物で(尿素に合成されたのち),いずれも主として腎臓から排泄される.これらの項目は代謝系〔図1〕が順調に機能している場合は,血中濃度がほぼ一定に保たれ,生理的個体内変動が小さい〔表1〕.
参考文献
1)金井泉,金井正光:臨床検査法提要 改訂第31版,金原出版,pp502-521,1998
2)金井正光:臨床検査法提要 改訂第31版,金原出版,pp470-482,2015
3)河合忠,屋形稔,伊藤喜久,他:異常値の出るメカニズム 第6版,医学書院,pp135-150,2013
4)日本痛風・核酸代謝学会ガイドライン改訂委員会:高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン 第2版(2012年追補ダイジェスト版),2012
掲載誌情報