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文献詳細

雑誌文献

臨床検査59巻11号

2015年10月発行

文献概要

増刊号 ひとりでも困らない! 検査当直イエローページ Ⅲ章 報告前に必要なチェック 〔生化学検査〕

血液ガス分析

著者: 福田篤久1

所属機関: 1和泉市立病院中央検査科

ページ範囲:P.1171 - P.1177

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緊急性

 動脈血血液ガス分析(arterial blood gas analysis:ABG)は,バイタルサインの一環として,初期診療・急変時・術中などの場面で,今現在の状態が生命危機に陥っていないかを知るために測定される,緊急性・重要性ともに高い検査である.その意義は,生命維持に必要な酸素化および換気に関する情報と,生命維持を困難にする因子である酸塩基平衡に関する情報を短時間に得ることにある.したがって,臨床検査技師だけでなく,救急外来や初療室,集中治療室や手術室などにかかわる全職種の共有患者情報として習得すべきものである.

 最近では,血液ガス項目に加えて,電解質,血糖,乳酸,クレアチニンなどの項目が同時に測定できる血液ガス分析装置も増えており,“多機能急性期検査装置(multi-functional acute-care testing system:MFACTS)”ともいわれている.

参考文献

1)打越暁:呼吸Dr.ウチコシのイキイキ呼吸生活 呼吸のしくみ④(http://www.geocities.jp/ikiikiucchi/newpageD-4.html)
2)Goldberg M, Green SB, Moss ML, et al:Computer-based instruction and diagnosis of acid-base disorders: a systematic approach. JAMM 223:269-275,1973
1)福田篤久:血液ガス分析におけるパニックバリュー.医療と検機器・試薬 38:390-394,2015
2)福田篤久,久保田芽里,福岡京子:血液ガスの分析.救急看トリアージスキル強化 3:20-27,2014
3)福田篤久:血液ガス分析と結果解釈の注意点を教えてください.臨検 56:1216-1217,2012
4)福田篤久:血液ガス分析データの見方・読み方.医療と検機器・試薬 34:140-143,2011
5)福田篤久,久保田芽里,石田浩美,他:進歩する21世紀の血液ガス分析装置を臨床現場で使いこなすために—Tips & Pitfall.体液代謝管理 26:25-30,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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