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文献詳細

雑誌文献

臨床検査59巻11号

2015年10月発行

文献概要

増刊号 ひとりでも困らない! 検査当直イエローページ Ⅲ章 報告前に必要なチェック 〔生化学検査〕

浸透圧(血漿,尿)

著者: 猪田猛久1

所属機関: 1公益財団法人天理よろづ相談所病院臨床検査部

ページ範囲:P.1178 - P.1180

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緊急性

 浸透圧が極端な低値,または高値では,頭痛,錯乱,昏睡などが生じることがある.また,電解質異常の鑑別診断に有用な情報が含まれることがある.

 高浸透圧血症で,実測浸透圧と推定値〔ナトリウム(natrium:Na),血糖,尿中尿素窒素(urea nitrogen:UN)から求める〕との差が大きい場合には,急性アルコール中毒や,乳酸性アシドーシス,ケトアシドーシスなどの重篤な疾患の可能性が高いため,緊急を要する.

参考文献

1)日本臨床検査自動化学会科学技術委員会:極端値・パニック値対応マニュアル.日臨検自動化会誌 30(Suppl.1):46-50,2005
2)清水倉一,安藤明利:浸透圧.日臨 53(増):776-781,1995
3)今井祐一:酸塩基平衡.水・電解質が好きになる─簡単なルールと演習問題で輸液をマスター,羊土社,pp85-117,2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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