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増刊号 ひとりでも困らない! 検査当直イエローページ Ⅲ章 報告前に必要なチェック 〔生化学検査〕
AST,ALT
著者: 嶋田昌司1
所属機関: 1公益財団法人天理よろづ相談所病院臨床検査部
ページ範囲:P.1190 - P.1194
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アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(aspartate aminotransferase:AST)は全身の多くの臓器に分布し,アラニンアミノトランスフェラーゼ(alanine aminotransferase:ALT)はほぼ肝細胞に由来する.両者とも細胞障害によって血中濃度が上昇するため,細胞障害の程度を知るために利用する.肝機能という表現は使用しない.
AST,ALTが低値を示した場合の有用性は少ないが,高値の場合は心筋梗塞や筋炎,重症型肝炎,ショック肝やうっ血肝などショック状態を示していることがある.
アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(aspartate aminotransferase:AST)は全身の多くの臓器に分布し,アラニンアミノトランスフェラーゼ(alanine aminotransferase:ALT)はほぼ肝細胞に由来する.両者とも細胞障害によって血中濃度が上昇するため,細胞障害の程度を知るために利用する.肝機能という表現は使用しない.
AST,ALTが低値を示した場合の有用性は少ないが,高値の場合は心筋梗塞や筋炎,重症型肝炎,ショック肝やうっ血肝などショック状態を示していることがある.
参考文献
1)嶋田昌司,松尾収二:AST・ALTの異常と病態.臨検 57:1485-1490,2013
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