icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査59巻11号

2015年10月発行

文献概要

増刊号 ひとりでも困らない! 検査当直イエローページ Ⅲ章 報告前に必要なチェック 〔生化学検査〕

AST,ALT

著者: 嶋田昌司1

所属機関: 1公益財団法人天理よろづ相談所病院臨床検査部

ページ範囲:P.1190 - P.1194

文献購入ページに移動
緊急性

 アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(aspartate aminotransferase:AST)は全身の多くの臓器に分布し,アラニンアミノトランスフェラーゼ(alanine aminotransferase:ALT)はほぼ肝細胞に由来する.両者とも細胞障害によって血中濃度が上昇するため,細胞障害の程度を知るために利用する.肝機能という表現は使用しない.

 AST,ALTが低値を示した場合の有用性は少ないが,高値の場合は心筋梗塞や筋炎,重症型肝炎,ショック肝やうっ血肝などショック状態を示していることがある.

参考文献

1)嶋田昌司,松尾収二:AST・ALTの異常と病態.臨検 57:1485-1490,2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?