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文献詳細

雑誌文献

臨床検査59巻11号

2015年10月発行

文献概要

増刊号 ひとりでも困らない! 検査当直イエローページ Ⅲ章 報告前に必要なチェック 〔生化学検査〕

薬物・毒物

著者: 宮城博幸1

所属機関: 1杏林大学医学部付属病院臨床検査部薬毒物分析室

ページ範囲:P.1228 - P.1231

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緊急性

 一般的に薬物・毒物検査を当直で行う場合,2つの目的に大別される.1つは,汎用機器を用いた治療薬物モニタリング(therapeutic drug monitoring:TDM)を目的とする検査であり,もう1つは,救急外来などを受診した患者が薬物・毒物によって急性中毒を起こしているか否かの鑑別診断を目的とする検査である.

 TDMを目的とする検査では,薬物ごとに定められている有効血中濃度の範囲内に検査値が入っていることが重要となる.低値の場合は薬物の効果が期待できないことによる症状の悪化を,高値の場合は腎不全・心不全などの薬物による各種副作用症状を引き起こす危険性がある.

参考文献

1)鈴木修,屋敷幹雄(編):薬毒物実践ハンドブック クロマトグラフィーを中心として,じほう,2002
2)広島大学医学部法医学講座(編):薬毒物の簡易検査法 呈色反応を中心として,じほう,2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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