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増刊号 ひとりでも困らない! 検査当直イエローページ Ⅲ章 報告前に必要なチェック 〔心電図検査〕
頻脈性不整脈
著者: 杉本健一1 河合昭人2
所属機関: 1東京慈恵会医科大学葛飾医療センター中央検査部 2東京慈恵会医科大学附属病院中央検査部
ページ範囲:P.1302 - P.1306
文献購入ページに移動心室性の頻拍でも血行動態が安定して自覚症状の少ない場合がある一方,上室性の頻拍でも急激に血行動態が破綻してDC(direct current)ショックを含む緊急治療が必要となる場合もある.しかし,安定した上室性頻拍症ならば余裕をもって対処できるが,心室性頻拍症では,突然血行動態が悪化したり,心室細動へ移行したりする危険があり,速やかな対応が必要である.したがって,幅広いQRS頻拍は上室性か心室性か鑑別する必要があるが,診断が確信できない場合には,より危険性の高い心室性と初期診断して対応する.
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