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文献詳細

雑誌文献

臨床検査59巻11号

2015年10月発行

文献概要

増刊号 ひとりでも困らない! 検査当直イエローページ Ⅲ章 報告前に必要なチェック 〔心電図検査〕

電解質異常関連を示唆する心電図

著者: 菅原利昌1 佐川俊世1 古川泰司2

所属機関: 1帝京大学医学部附属病院ERセンター 2帝京大学医学部臨床検査医学

ページ範囲:P.1311 - P.1315

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緊急性

 電解質異常は心電図に影響を及ぼす.特に,不整脈を引き起こす電解質異常で臨床的に頻度が高く注意を要するのはカリウム(kalium:K)である.高K血症は患者の生命を脅かす心室性不整脈や心停止を引き起こすので,迅速な初療が必要になる.電解質異常によって認める心電図変化を理解するには,心筋細胞の活動電位を知ることが重要である.活動電位の形成に重要な役割を担っているのがNa,K,Ca2+イオンである.つまり,電解質異常が活動電位に影響を及ぼして心電図に変化が生じ,不整脈の原因となる.

参考文献

1)林寛之:Step Beyond Resident 7 救急診療のキホン編.羊土社,2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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