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今月の表紙
あっ!赤血球が網に引っ掛かっている(血栓)
著者: 島田達生12
所属機関: 1大分大学 2大分医学技術専門学校
ページ範囲:P.1356 - P.1356
文献購入ページに移動 酸素を全身に送っている赤血球は,内腔が狭い毛細血管のなかを通るとき,小さく変形してくぐり抜けるために,脱核し,通常は円盤状をしている.この写真では赤く色付けされている.倍率が低いため,少し判別しにくいが,薄紫色の小体が血小板で,白色の密な網目の線維がフィブリンである.赤血球がフィブリンのネットに引っ掛かっており,これが血栓である.
従来,血栓の構造は,分解能が低い光学顕微鏡下では不明確であり,透過電子顕微鏡観察でも二次元像のため,その構築は全くわからなかった.今回,血栓の観察に,高い分解能と三次元的情報を提供する走査電子顕微鏡を用いた.写真が示すように,血栓の詳細な構築が見事に示されている.さらに,色付けがされているために,血栓の構築がより鮮明である.
従来,血栓の構造は,分解能が低い光学顕微鏡下では不明確であり,透過電子顕微鏡観察でも二次元像のため,その構築は全くわからなかった.今回,血栓の観察に,高い分解能と三次元的情報を提供する走査電子顕微鏡を用いた.写真が示すように,血栓の詳細な構築が見事に示されている.さらに,色付けがされているために,血栓の構築がより鮮明である.
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