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文献詳細

雑誌文献

臨床検査59巻12号

2015年11月発行

文献概要

今月の特集1 ウイルス性肝炎をまとめて学ぶ

肝障害をきたす肝炎ウイルス以外の感染症

著者: 田中篤1

所属機関: 1帝京大学医学部内科学講座

ページ範囲:P.1388 - P.1392

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Point

●肝障害はアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)・アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)およびアルカリホスファターゼ(ALP)・γグルタミルトランスペプチダーゼ(γGTP)のいずれの異常が主体であるかによって,大きく肝実質障害と胆汁うっ滞に分けられる.

●AST・ALTの上昇を惹起する感染症はウイルス性肝炎が主であり,それ以外にはEBウイルス(EBV),サイトメガロウイルス(CMV)が多い.

●ALP・γGTP上昇をみた場合には感染症閉塞性黄疸に伴う急性胆管炎が多い.

参考文献

1)能祖一裕,考田雅彦,山本和秀:急性肝炎全国調査結果.わが国における急性肝炎の現状 全国調査2008-2011(山本和秀監修,考田雅彦,能祖一裕編),中外医学社,pp1-12,2012
2)Drebber U, Kasper HU, Krupacz J, et al:The role of Epstein-Barr virus in acute and chronic hepatitis. J Hepatol 44:879-885,2006
3)急性胆管炎・胆囊炎ガイドライン改訂出版委員会,日本腹部救急医学会,日本肝胆膵外科学会,他:急性胆管炎・胆囊炎に対する抗菌薬療法.急性胆管炎・胆囊炎診療ガイドライン2013,医学図書出版,pp119-136,2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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