臨床検査59巻12号

2015年11月発行

今月の特集2 腹部超音波を極める

肝臓の超音波検査を極める

著者： 小山里香子¹ 田村哲男¹ 小泉優子¹ 今村綱男¹ 竹内和男¹

所属機関： ¹国家公務員共済組合連合会虎の門病院消化器内科

ページ範囲：P.1394 - P.1401

Point

●腹部超音波（US）検査での肝臓の死角を理解し，それに対する走査の工夫に習熟しておくことが重要である．

●肝細胞癌を見落とすことがないように，上手にスクリーニングできるテクニックを身に付ける．

●代表的肝疾患の臨床的事項を頭に入れ，的確にUS診断ができるようにする．

参考文献

1）竹内和男：消化器領域検査のコツと注意点．INNERVISION　12：82-87，1997

2）関根智紀，土居忠文，佐久間浩，他：日超検　腹部超音波テキスト（日本超音波検査学会監修），医歯薬出版，2002

3）竹内和男：ここまで分かる腹部の超音波診断　脂肪肝，肝硬変およびその他のび漫性肝疾患．綜合臨　58：1304-1315，2009

4）井上淑子：フィブロスキャンとはどのような装置ですか？．臨検　57：1404-1405，2013

5）日本肝癌研究会：臨床・病理　原発性肝癌取扱い規約　第5版．金原出版，2008

6）竹内和男：ここまで分かる腹部の超音波診断　肝血管腫．綜合臨　58：167-175，2009

7）小川恭子，竹内和男，奥田近夫，他：長期経過観察による肝血管腫の腫瘍径の変化について　10年以上経過観察した80病変での検討．超音波医　41：749-756，2014

8）竹内和男：ここまで分かる腹部の超音波診断　原発性肝細胞癌．綜合臨　58：508-516，2009