臨床検査59巻12号

2015年11月発行

今月の特集2 腹部超音波を極める

小骨盤腔臓器の超音波検査を極める

著者： 鶴岡尚志¹

所属機関： ¹国家公務員共済組合連合会三宿病院診療技術部

ページ範囲：P.1430 - P.1438

Point

●骨盤臓器は，健診のスクリーニング検査や，腹痛などの症状がある場合のルーチン検査で診る機会が多い．

●膀胱癌，前立腺癌，直腸癌など，スクリーニングで偶然発見される悪性腫瘍の所見の特徴を知っておくとよい．

●下腹痛をきたす代表的な疾患を知っておくとよい．特に女性の急性腹症の場合には，婦人科疾患を念頭に置いて検査する．

参考文献

1）布施秀樹，渡部明彦：前立腺肥大症．臨泌　53：311-315（増刊号），1999

1）重里寛，鳴海善文：膀胱腫瘍．画像診断　34：1306-1316，2014

2）日本泌尿器科学会，日本病理学会，日本医学放射線学会：前立腺癌取扱い規約　第4版，金原出版，2010

3）日本泌尿器科学会：膀胱癌診療ガイドライン，医学図書出版，2009

4）日本泌尿器科学会：前立腺癌診療ガイドライン2012年版，金原出版，2012

5）井坂恵一：子宮外妊娠・頸管妊娠．日産婦会誌　59：N672-N681，2007

6）佐藤賢一郎，水内英充：卵巣出血の超音波所見．臨婦産　60：1221-1235，2006

7）佐野幹夫：膵臓と消化管の超音波画像．日放射技会誌　60：912，2004