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今月の特集2 血算値判読の極意
血球計数(血算)─概論
著者: 岡田定1
所属機関: 1聖路加国際病院 血液内科
ページ範囲:P.152 - P.158
文献購入ページに移動●血算値には全身の情報を反映した豊富な情報がある.
●血算値を評価するポイントは,①ヘモグロビン(Hb),白血球数(WBC),血小板数(PLT)のどれが異常かを確認する,②貧血なら平均赤血球容積(MCV)と網赤血球(RET)に注目する,③白血球増加(減少)なら白血球分画に注目する,④血小板減少なら骨髄産生低下,破壊・消費の亢進,脾臓での貯蔵の3つの機序から考える,⑤以前の血算値との経時的変化に注目することである.
●血算値を有効活用するコツは,①血算値の異常パターンから想起すべき代表的な病態・疾患を記憶する,②血算値を評価するための“セット項目”を利用する,③血算値を病歴,身体所見,他の検査所見と総合して評価することである.
●血算値を評価するポイントは,①ヘモグロビン(Hb),白血球数(WBC),血小板数(PLT)のどれが異常かを確認する,②貧血なら平均赤血球容積(MCV)と網赤血球(RET)に注目する,③白血球増加(減少)なら白血球分画に注目する,④血小板減少なら骨髄産生低下,破壊・消費の亢進,脾臓での貯蔵の3つの機序から考える,⑤以前の血算値との経時的変化に注目することである.
●血算値を有効活用するコツは,①血算値の異常パターンから想起すべき代表的な病態・疾患を記憶する,②血算値を評価するための“セット項目”を利用する,③血算値を病歴,身体所見,他の検査所見と総合して評価することである.
参考文献
1)Bunn HF(著),奈良信雄(訳):ハーバード大学テキスト 血液疾患の病態生理,メディカル・サイエンス・インターナショナル,2012
2)岡田定:レジデントのための血液診療の鉄則,医学書院,p183,2014
3)Rodgers GP, Young NS:The Bethesda Handbook of Clinical Hematology, 3rd ed, Lippincott Williams & Wilkins, Philadelphia,p96,2013
1)岡田定:誰も教えてくれなかった血算の読み方・考え方,医学書院,2011
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