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今月の特集2 血算値判読の極意
赤血球系血算値
著者: 佐藤尚武1
所属機関: 1順天堂大学医学部附属順天堂東京江東高齢者医療センター 臨床検査科
ページ範囲:P.159 - P.165
文献購入ページに移動●赤血球系血算値で重要なのはヘモグロビン濃度(Hb)と平均赤血球容積(MCV)であり,次いで重要なのは平均赤血球ヘモグロビン濃度(MCHC),網赤血球数(Ret),赤血球粒度分布幅(RDW)である.
●貧血,赤血球増加症の判断は原則としてHbで行う.
●貧血の分類はMCVとMCHCで行う.
●RetやRDWは貧血の原因推定に有用な情報を提供する.
●貧血,赤血球増加症の判断は原則としてHbで行う.
●貧血の分類はMCVとMCHCで行う.
●RetやRDWは貧血の原因推定に有用な情報を提供する.
参考文献
1)Wintrobe MM:Indices of red cell size and hemoglobin concentration. In: Clinical Hematology 7th ed, Lea & Febiger, Philadelphia,pp115-120,1974
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3)岡田定:赤血球減少症(貧血).誰も教えてくれなかった血算の読み方・考え方,医学書院,pp9-44,2011
4)佐藤尚武:平均赤血球ヘモグロビン濃度(MCHC)が異常高値を呈していますが,どのようなことが考えられますか? 臨検 57:1230-1231,2013
5)佐藤尚武:検査上,可能性のある血球数異常.日老医誌 51:531-535,2014
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7)岡田定:赤血球増加症.誰も教えてくれなかった血算の読み方・考え方,医学書院,pp45-53,2011
8)大倉貢:赤血球恒数MCV,MCH,MCHC.エビデンスに基づく検査診断実践マニュアル(市原清志,河口勝憲編),日本教育研究センター,pp135-136,2011
9)近藤弘,山出健二:血液検査でRDWやMPVなどのデータが同時に出てきますが,評価方法を教えて下さい.臨検 57:1234-1235,2013
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