icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査59巻3号

2015年03月発行

文献概要

今月の特集2 夜勤で必要な輸血の知識

輸血:どんなときに,どのように行うのでしょう?

著者: 山本晃士1

所属機関: 1名古屋大学医学部附属病院 輸血部

ページ範囲:P.252 - P.256

文献購入ページに移動
●輸血とは血液細胞の移植であり,安易に行うべきではない.

●赤血球輸血の実施にあたってはヘモグロビン(Hb)値だけで決定せず,ほかに有効な治療法がないか検討したうえで判断すべきである.

●新鮮凍結血漿(FFP)の輸血に際しては,凝固検査結果をもとに,実際の出血症状も考慮して実施の是非を判断する.

●血小板数だけから血小板輸血の判断をするのは危険である.

参考文献

1)髙松純樹:緊急輸血の大原則.図解臨床輸血ガイド(山本晃士編),文光堂,pp2-18,2011
2)山本晃士:新鮮凍結血漿の投与基準を検証する─実効性のあるトリガー値の提唱.日輸血細胞治療会誌 57:442-448,2011
3)Segal JB, Dzik WH:Paucity of studies to support that abnormal coagulation test results predict bleeding in the setting of invasive procedures: an evidence-based review. Transfusion 45:1413-1425,2005
4)Tripodi A, Salerno F, Chantarangkul V, et al:Evidence of normal thrombin generation in cirrhosis despite abnormal conventional coagulation tests. Hepatology 41:553-558,2005
5)羽藤高明:血小板輸血の現状と将来.日血栓止血会誌 16:273-280,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?