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文献詳細

雑誌文献

臨床検査59巻3号

2015年03月発行

文献概要

今月の特集2 夜勤で必要な輸血の知識

夜勤担当臨床検査技師に必要な緊急輸血・大量輸血の対応

著者: 紀野修一1

所属機関: 1日本赤十字社北海道ブロック血液センター

ページ範囲:P.258 - P.263

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●夜勤帯の輸血検査・管理体制には大きな施設間差があるので,施設に応じた夜勤時の対応法を決めておく必要がある.

●緊急に輸血が必要なときにおいても,血液型は検査を2回以上行って確定する.

●緊急に輸血が必要な場合には,未交差のABO血液型同型血,ABO血液型異型適合血の使用を考慮する.

●大量出血が予想される手術では,血液センター,手術部門と情報を共有する.

●大量出血による希釈性凝固障害が疑われる場合には,凝固検査(特にフィブリノゲン値)を迅速に行い,短時間で結果を報告する.

参考文献

1)日本輸血・細胞治療学会:平成25年度血液製剤使用実態調査,2013
2)厚生労働省医薬食品局血液対策課:血液製剤の使用指針(改定版),2014年11月18日現在(http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11120000-Iyakushokuhinkyoku/0000065575.pdf)
3)紀野修一:Patient Blood Management(PBM)とは.医のあゆみ 243:273-278,2012
4)紀野修一,竹中進,新関紀康,他:術中大量出血に対して臨床検査部門ができること.臨病理 59:670-675,2011
5)山本晃士,西脇公俊,加藤千秋,他:術中大量出血を防ぐための新たな輸血治療─クリオプレシピテートおよびフィブリノゲン濃縮製剤投与効果の検討.日輸血細胞治療会誌 56:36-42,2010
6)厚生労働省医薬食品局血液対策課:輸血療法の実施に関する指針(改定版),2014年11月18日現在(http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11120000-Iyakushokuhinkyoku/0000065576.pdf)
7)紀野修一,稲田英一,入田和男,他:“危機的出血への対応ガイドライン”と危機的出血の現状.麻酔 60:5-13,2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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