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文献詳細

雑誌文献

臨床検査59巻8号

2015年08月発行

文献概要

今月の特集2 感染症サーベイランスの実際

地域で取り組むサーベイランス事業

著者: 八木哲也1

所属機関: 1名古屋大学大学院医学系研究科臨床感染統御学分野

ページ範囲:P.809 - P.814

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Point

●地域で連携して行う感染症サーベイランスには,さまざまな方法や組み合わせがあり,その目的によって選択が必要である.

●地域連携サーベイランスの意義は,お互いの顔が見える施設間でサーベイランスデータの情報を共有することによって,自施設のベンチマーキングや感染対策の質向上に役立つことである.

●カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)の感染制御のためにも,今後,地域連携サーベイランスの重要性は増していくであろう.

参考文献

1)徳田浩一,賀来満夫:感染症サーベイランス─その役割と展望 それぞれの機関が果たす役割 大学.臨と微生物 38:321-324,2011
2)西岡みどり:中小規模施設・有床診療所でサーベイランスを行う人へ─サーベイランス“基本のき”.INFECT CONTROL 23:964-970,2014
3)中澤武司,中村美子,秋田美佳,他:地域連携での感染カンファレンスに備えて─耐性菌サーベイランスの活用法.千臨技会誌 120:18-23,2014
4)井口光孝,望月まり子,八木哲也,他:愛知県において分離された緑膿菌の薬剤感受性サーベイランス.Jpn J Antibiot 66:211-225,2013
5)van Duin D, Perez F, Rudin SD, et al:Surveillance of carbapenem-resistant Klebsiella pneumoniae: tracking molecular epidemiology and outcomes through a regional network. Antimicrob Agents Chemother 58:4035-4041,2014
6)Brennan BM, Coyle JR, Marchaim D, et al:Statewide surveillance of carbapenem-resistant enterobacteriaceae in Michigan. Infect Control Hosp Epidemiol 35:342-349,2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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