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今月の表紙
え,肝臓の血管鋳型?
著者: 島田達生12
所属機関: 1大分大学 2大分医学技術専門学校
ページ範囲:P.838 - P.838
文献購入ページに移動 撮影者の西永奨君は,この写真が肝臓の血管鋳型の走査電子顕微鏡像であると私に告げた.一部の読者は,通常見られる血管鋳型の写真と全く違うことに気が付いていることだろう.これは,血管内にメルコック樹脂を注入した肝臓を6N NaOH溶液中に60℃,20分浸漬した試料であり,結合組織のみが消化されている.
写真中央下に,肝細胞が放射線状に配列した肝細胞索が見える.これが肝小葉で,小葉間に小葉間動静脈が位置している.静脈の左側を走っている小葉間動脈は,径が細いが,やや太い平滑筋が血管を輪状に取り巻いている.小葉間動脈から分枝する細動脈(赤色)は,徐々に平滑筋細胞をなくし,洞様毛細血管となって小葉内に入っていく.
写真中央下に,肝細胞が放射線状に配列した肝細胞索が見える.これが肝小葉で,小葉間に小葉間動静脈が位置している.静脈の左側を走っている小葉間動脈は,径が細いが,やや太い平滑筋が血管を輪状に取り巻いている.小葉間動脈から分枝する細動脈(赤色)は,徐々に平滑筋細胞をなくし,洞様毛細血管となって小葉内に入っていく.
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