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文献詳細

雑誌文献

臨床検査59巻9号

2015年09月発行

文献概要

今月の特集2 臨地実習で学生に何を与えることができるか

3年制施設における臨地実習

著者: 山藤賢1

所属機関: 1昭和医療技術専門学校 

ページ範囲:P.894 - P.898

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Point

●現在の臨地実習において生じている期間や内容の問題については,3年制教育機関(専門学校・短大)と4年制教育機関(大学)という教育体制の違いだけではなく,指定校と承認校という教育施設の成り立ちの違いが大きく影響している.法的な整備がされていない状態のなかでは,臨地実習の位置付けは各校の考え方に大きく影響されている.

●臨床検査技師は何をもって臨床検査技師であり医療人なのか.国家資格をもっていること,国家資格を取るための勉強だけに価値があるのではない.医療人として一番大切なことは“人の心に寄り添うこと”であり,そのための教育内容に各校のアイデンティティーがあり,臨地実習はその大きな役割を担っている.

●3年制の専門学校である昭和医療技技術専門学校においては,臨地実習を非常に大切な期間と捉えており,現在,全国でも最長の6カ月間行っている.“全員卒業・全員合格”というスローガンのもと,国家試験の結果も残しつつ,そこには座学だけではない臨地実習の経験も大きな価値として捉え,“一人で生きていく力と心の優しさ”を兼ね備えた医療人の育成に励んでいる.

参考文献

1)山藤賢:社会人になるということ,幻冬舎,2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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